TSUTSUMU 「包」GARDEN EXTERIOR

M様邸 三重県 いなべ市

「お客様との出会い」

ホームページとインスタグラムをご覧になられてお問合わせいただきました。遠方につき、折角のご依頼をお断りしなければならなかったのですが、ご夫婦で遠方からわざわざ弊社にお越しになられました。

ご夫婦の熱意に感銘を受け、お応えせずにはいれないということで色々と手を尽くしまして、ご要望にお応えできる体勢を作りました。お二人がお越しになられた日のことを今でも忘れません。

上の画像は、ビフォーアフターです。明らかに様変わりしている様子がわかると思います。

 

ファーストプレゼンテーションは、お客さまのご要望とこちらからの提案をわかりやすく整理することから始めています。

お客様からのご要望を踏まえてプランを作るのですが、「顕在化」したご要望と「潜在化」したご要望が実はあります。それらをプランの中に「提案」として落とし込んで行くのが我々のお仕事です。

門周りのリフォームは、基本の構造物は再利用していますが、雰囲気が刷新しています。

お施主様のご要望には、既存の門周りの雰囲気が建物とミスマッチだったということ。素材が和風のものが使われていることが大きな要因ですが、そのほかにも植栽が大きくなりすぎて困るという点についてもご相談を受けました。

良くなった点は、素材を洋風にアレンジした点だけでなく、門周りの存在感を高めるための工夫をしています。門扉の左右につけた黒い金属は照明カバーになっており、夜のライトアップをより印象的なものにしています。

夜だけでなく昼間も、門周りが引き締まった印象を与えると思います。

また、カーポートの近くには大きな植栽の配置は避けて、反対側に門を覆うような樹形のイロハモミジを植えました。

そして門扉は透視性のある鋳物の門扉にし、門扉を通して石積の表情を表から見えるようにしています。道路側から見ても、奥に続くデザインの片鱗を見せることで期待感や奥行き感を感じさせることが出来ると思います。

この図面は施工図の一部になります。概要がよくわかるかと思います。外構の図面はおおよそのルールはあるものの設計者によって内容は千差万別です。私自身の仕事の中でもかなり細かい内容の図面ではないかと思います。

最終的なイメージパースになります。パースをスケッチすると印象としては良いのですが、細部がわかりずらいのは否めません。できるだけ多くのカットを取り入れて書いています。打ち合わせでは、もっと具体的にテレビ画面に映し出して動かすCGで見ていただき、細部を説明していきました。

門周りを入って玄関へと向かうアプローチです。

良くなっった点ですが、どこかぎこちなかったアプローチに広がりや滑らかさが出来たと思います。ただ玄関へとつなぐ通路を作るのか、そこにデザイン性を求めるかでこれだけ景色は変わってきます。

評価は人により変わってきますが、私個人的にはすごく良くなったリフォームだと思います。

玄関へとつながるアプローチが広々とした印象に変わっていると思います。Rラインのアプローチが玄関を包むように描かれています。このアプローチは、奥の納屋へと続く通路となっています。デザインと機能を両立させています。

この化粧壁はリビングからの眺めに位置しています。夜にはライトアップされまた違った景色を生み出します。これまでは道路から丸見えだったのですが、この壁が出来たことで、リビングの窓から見える景色によりプライベート感を付与しています。

夜にも景色が生まれました。リビングからの景色でもあり、アプローチを通るときの演出でもあります。夕刻にお帰りになられるお客さまには印象的に映るのではないかと思います。

玄関から門へと向かうアプローチも広がりが生まれています。ここで、こだわったデザインとしては、先ほどの化粧壁の足元の大きな石の平板です。斜めに据え付けられているそのラインの先には、プライベートガーデンへと続くアプローチとリンクしています。説明がないとわからないかもしれませんが、デザインには意図があります。

包むようなデザインが今回のリフォームのこだわりなのですが、そのうちの一つのデザインがこのアプローチです。暖かさが生まれていますし、仕上げもシンプルに着色しただけなのですが、あると無いとでは別世界です。

そしてもう一つの包むデザインがこのプライベートガーデンになります。

ダイニングに近い掃き出し窓から出た先にテラスを設けました。家中と通じるお庭空間は、バーベキューや、ティータイムにはうってつけのスペースです。家の中とは違った解放感や、季節を感じることが出来る贅沢な空間です。

既存のタイルステップを拡張する形で家の中と屋外との段差を解消して、うちと外を繋いでいます。

これまではただ芝生が広がる空間。このメンテナンスも相当大変だったかと思いますが、この空間が食に直結する菜園スペースに変わりました。畑らしくないと思うかもしれませんが、ライフスタイルに近づけた機能的な菜園なのです。完成後には、お施主様と一緒に野菜の植え付けレクチャーもさせていただきました。

夏野菜を植え付けている様子です。トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、ししとう、オクラ、トウモロコシなど沢山の野菜を植え付けました。しっかりと収穫もできたとお施主様からの画像が届きました。とてもみずみずしくて美味しそうです!

次は秋冬野菜。苗の植え付けと種まきをしました。キャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、ワサビ菜、コマツナ、ネギ等。これらもまた沢山採れましたよーとお知らせいただきました。お庭が暮らしとつながって、より豊かな価値を生んでいるのではないかと思います。

野菜だけでなく、鉢にお花を植え付けもしました。お施主様と一緒にやるのが楽しいのです。

沢山の草花を楽しみ、また家の中の花瓶へと取り入れて楽しんでおられました。これらもまたお施主様から頂いたお写真です。

出来上がるまで想像がつくようでつかないのが私たちの仕事です。できるだけわかりやすく説明することに努めていますが、最後にはお任せいただくしかありません。だからこそ、最後まで期待を裏切らない仕事をするようにしています。

スケッチ一つにしても、どの角度がわかりやすいかなとか、ご理解いただけるかなとか頭を悩ませながら描く角度を考えます。適当に書いているわけではないんです。

お庭へのエントランスとなるこの場所のこだわりは、石積に導かれるようにアプローチを構成し、角柱と交差するようにデザインして奥行き感を生んでいます。そして入ってしまうと、プライベートな空間が広がります。

上空から見ると、メインのアプローチと斜めに交差するお庭へのアプローチが良くわかります。

この円形サークルの石貼は、私が一番好きな仕上げ方です。結構頻繁にこのデザインを使います。ネタがないのではなくて、このデザインが好きだからこそであり、何回使おうともお客様にとっては反復ではなく唯一のデザインですから、一番好きな、いいと思うものをお客様にも感じてほしいと思っています。

この石貼りも気を使うのは、最も大きな石の配置をバランス良くし、その間を埋める小さな石の配置も気を使いながら図面を書いています。

家の中から外へと広がるお庭が、これからのご家族の暮らしをより広げていくものになれば、嬉しい限りです。

今回、一緒に頑張ってくれたメンバーです。本当にお疲れさまでした。

ちなみに私の息子も暖かく迎え入れてくれたお施主様に感謝です!植栽工事を一緒に手伝ってくれました。コロナでどこにも行けなかった今のご時世だからこそ彼にもいい経験になったと思います。

 

そして何より、三重県という遠方で全力でお仕事させていただけたお施主様に感謝です。ありがとうございました。

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