本日は、明石市高齢者大学 あかねヶ丘学園で野菜作りの授業をしてきました。来年本格的に野菜の講座が始まります。圃場も新しく整備され、今回はそのプレ講座ということで全4回にわたって授業を行います。
時期的には少し遅め。作れる野菜は葉物野菜の比較的簡単で、短期間で栽培ができるものに限定されます。
ほうれん草、リーフレタス、ミズナ、コマツナ、ハツカダイコン、ルッコラの計6種類にチャレンジします。
まずは草引きからスタート。
野菜作りにおいて土づくりは大切な作業です。まず土の状態をチェックします。
pH(水素イオン指数 ピーエッチ)とチッソ、リン酸、カリの残存量を調べます。家庭菜園では、なかなかここまで調べることはありません。でもせっかくの機会なのでちゃんと調べてから土壌改良をすることにしました。
大雑把にいって、現状pHは6.0 チッソはほぼ無く、リン酸、カリは十分に残存している模様で、pH を6.5程度まで上げることと、チッソ肥料の施肥をすることにしました。
何も調べていないと、リン酸、カリも施肥することになり過剰な状態になってしまうところでした。この土壌はこれまで野菜作りに使われていた土壌。水分で流亡しやすいチッソだけがなくなり他は、残存していた様子です。
苦土石灰とたい肥を混ぜ込みながら耕しています。不足している窒素肥料は発芽後、液肥で与えることにしました。(準備不足でチッソ肥料を用意できていなかった。。。のです)ちなみに苦土石灰は植え付けの1週間前に施して土壌にあらかじめなじませておくほうがいいです。今回は授業のコマ数の都合で、すぐに植えました。
マルチをする前の畝の形成。しっかり形を作り平らに仕上げていきます。凸凹が多いと、マルチをしたときに風をはらみやすいのです。
黒マルチを畝に被せます。これからの季節、温度がどんどん下がっていきます。地温を少しでも上げることで生育を促します。また雑草引きの手間も軽減できます。
すじ播きの野菜(コマツナ、ホウレンソウ、ラディッシュ、ルッコラ)のマルチには少し細長くマルチに切り込みをいれて種まきをします。
生徒さんの好意でもみ殻をいただきました。種を播いた上に、もみ殻を薄く被せて乾燥防止。野菜作りは人それぞれいろいろな方法やアイデアがあります。そんな情報交換もできると楽しいですね。
しばらく害虫もうろうろしています。無農薬でいこうということで防虫ネットをトンネルで取り付けました。今週末も台風の予報。飛んでかないか心配です。