角地の見せ方にこだわったGreenと暮らすシンプルモダンエクステリア

兵庫県 神戸市 西区 S様邸

「お客さまとの出会い」
初めてお会いしたのは、2018年新春早々にご来店いただいたときです。ホームページをご覧になられてお問い合わせいただきました。その時点では九州にお住まいで、兵庫県で新築をご検討中でした。
新しいお土地は角地に面した場所にあり、道路との高低差も少しあり、写真は建物が完成した時点のものです。ご要望をお聞きしてから半年ほどお時間をいただいて、御帰省の際に打ち合わせさせていただくというゆったりとしたスケジュールでした。
遠方に御住みでもこのように、打ち合わせは可能です。

コンセプトは「角地の見せ方にこだわった、Greenと暮らすシンプルモダンエクステリア」としています。
角地は、一方向ではなく幾つかの方向から見られる立地条件になります。ということはベストの正面は一つとしても、横から斜めからも見られることが想定されるので、少し工夫が必要な条件になります。写真のように、角地の先端からの眺めが、ベストの眺めで有り、一番よくみられるのでそこからの眺めを考慮しつつ、他の方向からもできるだけ背中を見せることが無いように構造物と植栽を用いてデザインしています。建物はごくシンプルなスッキリしたデザインですので、エクステリアでもそれを壊すことなくスッキリと納めながら、細かいところにも工夫をしながら全体をまとめています。植栽がなければ味気ない素材だったとしても、植栽が入って初めてその存在がサラッと空間を支えていることに気づかされます。
一方、方角が変わってお庭側からの眺めになります。お施主様は緑との暮らしを好まれておりましたので、開けっぴろげなお庭側は、植栽でやさしく目隠しするように配植しました。建物の周囲が緑で囲まれることで、人工的な雰囲気に優しさをまとうような空間に仕上がります。

今回のアプローチはコンクリートの打ちっ放しのアプローチです。一般的にコンクリートはタイルを貼るよりも安価です。ただ、今回はあえてコンクリートの仕上げを用いています。その飾りっけの無さが逆に緑を引き立たせることになるのですが、アプローチの階段の形状や納め方にはしっかりとこだわりを持ってデザインしてしっかり値打ちを持たせています。

少し眺めの方角を変えてみます。今は植栽がまだ未熟ですが、数年の間にグリーンのボリュームが増えてくると、一方向からの眺めを考えてデザインしただけでなく、いろんな方向からの眺めを楽しんでもらえるデザインになったのではないかと思います。

お庭側の眺めです。植栽だけで構成しています。高木、中木、低木、宿根草などで高低差を組み合わせて植栽しています。場所は東から南に面した場所。日差しの強い場所、そうでない場所があり、その場所に合わせて植物を選択しています。
植栽工事当初は、まだ隙間が多いですが、3年ほどだつとボリュームもふえ、もう少し囲まれたお庭空間になるはずです。植栽は、放任では維持できません。その場所に合わせて剪定し、摘芯し、相互に干渉し合わないように固体を制御していく必要があります。最低1年に1回は剪定、刈込を行い、できれば定期的なメンテナンスは年に2回、他日々の細かなお手入れが必要になってきます。これを楽しめるかどうかが緑の空間を維持できるかどうかであり、こちらもそれに対してのアフターフォローをしっかりしていくことが重要だと考えています。
わからない事には不安が付きまとってしまいますが、それは実は慣れてしまえば楽しみに変わっていくものだと思います。そこに気づかずに手間や面倒ばかりに振り回されてしまうと、お庭は別の姿へと変わっていってしまうのです。
昨今、気候が大きく変わり、厳しい災害にも悩まされますが、自然を暮らしに取り込むということはそこも含めて緑と付き合っていくということです。その代わりにとても豊かで、退屈しない暮らしがその先には待っていると思います。

見せ場は夜にもやってきます。エントランスに備えたライトアップ。シンボルツリーにあたるアップライトと1段目の階段に隠し忍ばせたLEDバー照明が玄関先を明るく照らします。仕事を終えてご帰宅されるご主人にとって、毎日の疲れを一旦落ち着かせて、これから始まるくつろぎの時間へと導いてくれます。

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