2017
4/13

兵庫県森林大学校開校

春うららかな本日、兵庫県宍粟市に県立森林大学校が開校しました。開校式・入学式に参列してきました。

兵庫県は県土の大部分を森林が占める自然豊かな県土。戦後エネルギーが石炭から石油に移行する時代背景のなか、植林された木材が利用されることなく、県土の森林は緩やかに生長しつづけてきたそう。そしてまさに今、潤沢に蓄えられた資源の利活用を考えるべき時代になってきているそうです。その資源たるや相当なものだそうです。

その反面、後継者不足に陥った林業の新たな担い手を育てるための教育機関がこの度開校することになりました。この学校が特筆すべきは、林業の枠にとどまらず森林の有効活用ができる人材を育てるという目的があるとのこと。森林がもたらす恩恵を人々の暮らしの中に取り入れる森林セラピーについてもカリキュラムに取り入れ、他に類を見ない学校を目指しているそうです。

私が学んできた県立淡路景観園芸学校も兵庫県が独自に創り上げた場所。兵庫県は先進的にいろいろ取り組みをしているのだということを実感する反面、今私自身がどれほどの能力をもって社会に貢献できているかどうかを思い返して、さらに尽力しなければいけないと精進するのでした。という件はおいておいて。

 

当日、井戸敏三知事も参列。開校にあたっての思いを語られておりました。森林大学校を設立した経緯、兵庫県の森林の保有からみる今後の林業の可能性、その担い手の育成の重要性について触れられてました。

木材の価値、森林の価値を見直そうというキーワードがあったように思います。最近は公共の施設の建築に国産天然木材を利用する傾向が高まっているようです。

メンテナンスフリーが巷では大前提になって、天然木からアルミ材に木目をラッピングした材料が大人気です。勿論これも素晴らしい素材でありますが、天然木にしかない魅力を忘れてはいけないと思います。天然木が創り出す空間は、集中力を高めるなどの効果が認められるのだそうです。

さて、私はこの学校の2学年において造園実習を教えることになります。今年初めての学生なので実際には来年の4月からになります。

母校である淡路景観園芸学校でも同じことを学びました。専門分野を小さくとらえず、広く大きな視野を持って関連する周辺の知識を習得することで、新たな可能性が発見できます。そして各分野を相互にコーディネートする能力が大切であると教えられました。景観園芸と林業とはまた別の分野です。林業を幅広く学ぶ学生達に、私は一体なにを伝えてあげることができるのだろうと、思いめぐらせながら今回のお話を受けることになりました。

お庭やエクステリアにおいても木材は利用価値のある素材です。しかし昨今、海外からの輸入材にその立場をうばわれているのは否めません。先述したように人工素材のメンテナンスフリーがエクステリア業界で台頭しているのが現状です。しかし、国産の木材をもってお庭を造っていく価値をみいだせれば、まだまだ国産材の需要は高まるのだと思います。私自身、さらに学ばなければいけないことも多い半面、まだ見ぬ可能性へ思いをはせ準備を粛々と進めていきたいと思います。

初々しい17名の学生達に、今日はじめて会いました。この学校は少数精鋭だそうです。

私の担当する造園実習は彼らにとっては、ほんのわずかの時間でしかありませんが、造園にとらわれず考えると、物事をコーディネートする力は、何にでも当てはまると思います。景観園芸学校で学んだことは、造園だけでなく、園芸、土木これらを結び付け、地域環境に根差した空間の創造、コミュニティーの創造でありました。文字にするとあれもこれも羅列した感はありますが、これらを取りまとめて新しい魅力を創り出す人材とは一体どんな人材なのでしょう。私がそんな人材になれてるとはまだ思えませんが、少しでも近づけることができ、学ばせてもらった兵庫県に何かしら恩返しができたらと思います。

私が、これまで経験してきたことと今なお成長しているであろう(微笑)自分自身の能力を合わせもって、何かしら貢献できるように頑張りたいと思います。ほんの少しでもお役にたてるのであればと思いながら、今日この日は自分にとっても新しい出発を感じさせた一日になりました。

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