2015
9/18

キッチンガーデン~お庭と食卓をもっと楽しくきれいにデザイン~

今回の内容は、私がとある学屋で懸命に実践していた過去を紹介します。ちょっとした機会があり昔の取り組みを振り返ることがありました。これが今のルーツかもしれないと昔を振り返りながらこれからのお庭のあり方を考えています。

キッチンガーデンという言葉を聞いた方もいれば初めて聞く方もおられるかと思います。古くは紀元前の古代ローマやペルシャ、エジプトの薬草園がルーツだとされています。
時代の移り変わりとともにハーブと野菜、また祭壇に飾る花と共に植えられ、人々の生活と密接に繋がっていたようです。また時代は進み、整形式庭園のデザイン要素が取り入れられた広大なキッチンガーデンや、ポタジェと呼ばれるもっと生活に密接した一般の住宅のお庭が作られていました。

現代において私が手掛けるお庭は、一般住宅がほとんどです。プランを考えるときお庭がどう生活と繋がって、どんな機能性があるか、またデザイン性があるかを考えて、ながーく愛してもらえるお庭を提案したいと日々尽力しています。その中で野菜や花、ハーブを美しく、楽しく、育てて、食することができたらお庭と食卓はつながり、お庭の価値も上がるのではないか!?。もちろんライフスタイルは人それぞれ。各々にフィットしなければならないのですべてのお庭がキッチンガーデンというのはいかがなものかと思ってます。お庭の楽しみ方の一つの取り組み方として読み進めてくだされば幸いです。

その昔、学生だった頃に学校のフィールドを使って、みっちり一年間をキッチンガーデンに捧げました。種まき、鉢上げ、定植、植替え、施肥、記録、収穫、料理、等等。夏休みも寮から出ることなくひたすらただ、ひたすら。。この時に、野菜の美しさや美味しさ、また育てる楽しさを実感したといっても過言ではない。ゆえに今もベジタリアン。キャベツとごはんとマヨネーズと醤油で事足ります。話を元に戻して、、テーマは、『家庭菜園における野菜と花の周年栽培計画』卒業制作のためやや硬い表題がついてしまいましたが、野菜
をきれいに育て、お花と一緒に楽しみ、食べて毎年毎年自給自足!という内容です(笑)。

この取り組みの中で、コンパニオンプランティング(共栄関係の植栽)という手法についてもいろいろ調べ、取り入れました。教えをいただくために熱海のほうへも足をのばしたり、書籍を探したり。詳しく書くと長くなるので、割愛しますが一緒に植えるとお互いの作用で生育が良くなったり、害虫を寄せ付けなかったりという効果を期待する考え方です。これで完璧な成果を得ることはできないのですが、取り入れながらいろいろ試してみて記録をとり成果を検証するとなかなか面白いものです。実際効果があったのか1年程度ではわかりませんでした(笑)。成果のある組み合わせは実際にあります。

キッチンガーデンをやりながら得に感じたのは野菜の魅力ともいうべき、『姿』『形』『ありよう』『生長過程』でした。実のなる野菜の実ができる過程やできたときの姿、味わい。。葉菜類の葉の美しさ、いろんなテクスチャーを持ち合わせ、組み合わせて植栽する楽しみ。リーフプランツとして充分お庭をきれいにしてくれる力を持ち合わせてます。それぞれの野菜の特徴に目を向けながら、どうしたらきれいに見えるかを考えて植栽することに取り組みました。

とはいいつつ野菜には困ったことに連作障害という言葉がついてまわってきます。もちろん連作障害を考慮した『輪作』も考えつつ、一年間栽培を続けて記録と成果の検証を卒業制作としてまとめました。長年研究されている方には及びませんが、自分なりの視点でまとめ上げた力作。今、これをやれといわれてもでけません。そんな時間がありません。というくらい貴重な成果。この成果をもっと実現、具現させるためのプランを研究して、これからのお客様のお庭デザインをより素晴らしいものにしたいと思います、、、。

一般的な、『畑』・・・あまり綺麗なイメージはありません。雑多な感じですね。これをお庭にそのまま持ってきても、かなり無理がある。これはこれでいいという考えももちろんあり、お庭とは空間を別にしてプランすることもあります。私は、この境をも取り除きたいと思っています。エクステリアやお庭の構造物と野菜の組み合わせだって実際あり!でしょ。きれいに見えれば!そのためにはクリアすべきいろんな課題が山積しております。放っておいて育つわけではないですから。手軽に楽しめるスタートプランからがっつり実践のプランまでを用意できたらきっと楽しい。

現在、当ガーデン敷地内にベジタブルガーデンデザインエリアを制作中です。先日植えつけも完了。公開まではまだまだ時間が必要。。。いろいろ実践して公開できる日まで乞うご期待!

 

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