2019
10/06

植木鉢への植え込み方法~樹木を植木鉢に植えこむ~

お庭におしゃれな植木鉢にちょっとしたグリーンを植えたいと思ったことはありませんか?窓から見えるちょうどいい位置にグリーンがあれば、という要望は多いはずです。これまでやったことのない方には、何を揃えてどのように植え付けたらいいかがわからないと思います。このブログでは、植木鉢に樹木を植え付ける方法を簡単にレクチャーしています。

今回の題材は、クリスマスツリーでも使えるコニファー(針葉樹の総称)の植え付けと、私のお客様宅でそろそろ植替えが必要な鉢植えの樹木の植替えの2つを例にお話しします。

まずは、コニファーの植え付けから始めましょう。

コニファーといっても総称で、実際それぞれたくさんの種類があります。今回はレイランドヒノキ(又はレイランドサイプレス)といわれるコニファーです。ゴールドライダーといわれる、葉が黄色く鮮やかな品種があります。今回はゴールドライダーを使います。

『準備するもの』

①レイランドヒノキ ゴールドライダー  8000円程度

②植木鉢 グリーンポット社 バスク ミドル 定価10,000円

ファイバークレイという素材で作られている鉢。ファイバークレイの原材料は土にガラス繊維、樹脂などを混ぜ込んで作られてます。耐久性があり、重さがが一般的な陶器鉢よりも軽く扱いやすい植木鉢です。通気性と通水性にも優れているため植物の生育にも適しているという特徴があります。

③鉢底の土 5L 1袋 3~400円

④培養土 30L程度 価格は市販のもので様々。安い値段を選ばずそこそこの値段のものを選びましょう。

まず植木鉢の底に鉢底石を敷き詰めます。写真が不足していますが、鉢底には水抜きの穴があります。鉢底からコガネムシの幼虫やナメクジなどが侵入しないように鉢底ネットで穴をふさいでから鉢底石を敷き詰めましょう。

分量は鉢の高さの1割程度まででよいかと思います。鉢底の穴はたいていの植木鉢は大小ありますが1つが多いです。この穴から速やかに水が排出されるように、土で穴がふさがれないように鉢底石を敷きます。鉢底石の隙間から鉢の底の色が見えるようでは少ないでしょう。すぐに土が流れ込んで詰まりやすくなります。今回の植木鉢では直径35㎝程度、高さ45㎝程度ですが5Lの鉢底の土を1袋使いました。

次いで、植木鉢の中に培養土を入れますが、植木鉢いっぱいには入れないようにしましょう。これから植え付ける樹木の根鉢の高さ分は土を入れずにおきます。培養土はホームセンターなどで市販されているものでとりあえずはいいと思います。樹木を植える場合とお花を植える場合、野菜を植える場合、当然培養土の種類は違ってきます。庭木・果樹の培養土があればよいですが、草花の培養土でも構いません。植木鉢という限られたスペースに根を張らせるためには、透水性、通気性、保水性、保肥性を求められますが、草花の培養土にはほぼその機能が備わっている場合が多いからです。

でもどれを選んでいいか迷いますがその時は一袋あたりの値段で判断するのも一つです。14Lとか25L とか30Lなどいろいろありますが、25Lで500円前後のものがひとまずはお勧めです。安い培養土は、透水性、通気性が悪い場合が多く、根づまりしやすい土の可能性が高いため、植木鉢には不向きといえます。

植木には、根鉢を包んである布があります。麻布のようなものであればそのままでも植え付けできますが、写真のように不織布と呼ばれる人工の布の場合は、取り外してから植えるほうが根の張りが良いでしょう。ただ、もし手にした植物の根がこの不織布に絡んでしまって、取ろうにも取れない場合は、無理にはがすと根を痛めるので、ハサミや、カッターなどで、切込みをいれて、新しい土に根が触れやすいようにして植え付けましょう。

そしていよいよ植え付けるわけですが、植物の根元が土に埋もれてしまわないように、根鉢の天と新しく入れる土の天は合わせるようにします。土が根鉢よりも多くても少なくても生育に影響が出ます。特に多い場合は生育に特に影響が出る場合がありますので気を付けましょう。土に溺れるようにうまく育ってくれません。

そして、植木鉢の縁と新しく入れる土の高さの間には、5㎝程の段差を付けます。これをウォータースペースといい、お水やりをしたときにこの5㎝分は水があふれださずに溜めることができるようにします。これが結構大切なポイントで、もし考えずに土を入れ始めて、植え終わった後に土の量が多すぎた場合、やり直すのはとても面倒です。そのままにしておくと、お水やりをしてもしみ込まずにあふれてしまい、土で周囲を汚すことにもなってしまうからです。

ですから最初に高さをきっちり決めてから土を入れていきます。

ここからの土の入れ方は丁寧にする必要があります。スコップでも棒でもいいので、隙間ができないように少しずつ根鉢と土を密着させるように土を入れていきます。大雑把に土を入れると、隙間が生まれます。この隙間はその後の水やりにも影響してきます。隙間があれば根が張りにくいですし、お水が集まってくるため満遍なくお水を染み渡らせることができなくなります。その後に陥没したような穴ができる場合もあるでしょう。

こうして植え付けが完了します。完了したらお水をタップリ与えます。一度では足りません。一度ウォータースペースに水を溜めれば、その後しみ込んだらもう一度与えます。これを数回繰り返して、鉢底から水が滴ることを確認します。この時、植木鉢を持ち上げることができるようであれば、重さも確認しておきましょう。鉢の重さで水分の量を推測することもできます。のちの灌水にもかかわってきます。

さて、続きまして植替えの場合です。今回は、鉢植えのホップブッシュ プルプレアという樹木です。若干日当たりが悪い場所でいたため葉は緑色ですが本来は濃い紫色の葉がきれいな樹木です。

このホップブッシュを植えてあった鉢から取り出します。綺麗に抜き取れる場合は問題ありませんが、抜けない場合は残念ですが植木鉢を壊して取り出すことも必要です。

根鉢を見ると、元々鉢底の石として使われていた白い石が見えます。これはパーライトといわれるものですが、一旦この部分は撤去します。この時はできるだけハサミを使って根を切りましょう。引きちぎるよりは鋭利な刃物できれいに切り取るほうが根へのダメージは少なく、また回復も早いです。

そして根鉢の周囲を覆うように発達した細根が見られます。これは植木鉢栽培にはよく見られる現象ですが、植木鉢の場合、お水やりした水は鉢の内側を沿うようにしみ込みことが多いので、根は周囲に集まりやすいのです。特に陶器の鉢の場合は通気性も良いので、周囲に集まりやすいでしょう。この根はすでに密集して生育上窮屈な根になっていますので、大根の皮を剥くようにハサミで除去していきます。この時も、引きちぎらずにハサミを使いましょう。

さて、これだけ根をいじめて大丈夫?という疑問があります。もちろんダメージを与えることになります。このような作業を伴う場合は、植物の生育の盛んな時期に行うほうが良いです。植物の種類にもよります。熱い気候の好きな植物、暑すぎず寒すぎない温度が好きな植物などいろいろですが、真夏は避けるべきです。生育が劣っている場合が多いうえに、根を切るので、水分吸収が阻害されて、植物へのダメージが大きいからです。

この作業を行ったのは10月に入ってから。温度も少しずつ下がってきており植物の生育も幾分回復する時期です。なおかつ直射日光が当たりにくい場所での作業ということも考えて作業しました。根を切られた植物にとって、強い光は大敵です。葉から水分が出ていく半面、根から水分を吸えないので、枯れやすいといえます。

太陽が当たる場合は一時期(1週間から2週間程度)日陰に移すか、全体の葉の量を少なくすることでその問題を解決することができます。水分吸収と水分放出のバランスをとってあげることが大切なことになります。

こうして処理したのちに、同じように植え付けていきます。植え替える場合、植え付けようとする根鉢と植木鉢の大きさの間には、土がしっかり入れることができるように隙間があることが大切です。この隙間が少ないと、土がしっかりと根に接することができず隙間ができやすいのです。スコップや棒が十分に入り作業ができる余裕は必ず持たせましょう。

もう一つのポイントとして、植え付ける前の土の中央部を少し山にしておくと、空洞を作らずに植え付けることができます。特に植替えの場合は根や土をはがしたりすることが多いので、再度植え付ける場合に、根と土が密着しにくく、空洞を作りやすいのです。特に鉢底にはその可能性が高いため、少し山のように土を盛ることで鉢底の土と根がしっかり密着することができるのです。

こうして植木鉢への植え付け作業を行います。

参考になりましたでしょうか?手をかければ、丁寧に接すれば植物は必ずそのように健全に育ってくれます。雑にすればやっぱりうまく育たないので興味深いですね。

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