擁壁工事の流れをお話しします。宅地を造成する方法としてコンクリート擁壁工事があります。規模によってさまざまですが、地面を支える擁壁の施工は簡単にできるものではありません。まず重要になってくるのは地耐力です。
一般的に使われるスウェーデン式サウンディングという方法で地耐力を計測します。左のような機械により先端にスクリューポイントのついたロッドを貫入し地質や地耐力を計測する方法です。表層から何メートルにどれくらいの強度がある層が存在するのかがわかります。
地耐力調査をへて、擁壁の構造を設計します。地耐力により底板の大きさ変わってきます。また軟弱な場合は土壌改良を検討する場合もあります。土の重さは大変な重さになるためしっかりとした根拠がなければ沈下や傾きを招く結果となります。
捨てコンに墨出しを行い配筋をしていきます。全て図面を元に施工をしていきます。鉄筋太さやピッチや図面通りになされているか、また鉄筋同士の結束がしっかりなされているかを現場管理者が確認していきます。打設時は生コンの衝撃が鉄筋に伝わります。鉄筋同士の結束も重要になります。