3月3日はひな祭りですね。私の場合は、嫁と婚姻届を出した日、いわゆる入籍記念日であり、かわいい娘にとって成長を祝うひな祭りです。毎年この日には花束を送るようにしています。もう何年目でしょう。5年目くらい!?忘れました。
祝い事や記念日は1年のうちに数回あります。誕生日やら、入学式、卒業式、クリスマスなどお子さまがおられたら、何かにつけてイベントしますよね。おられなくても、母の日、父の日、誕生日、告白記念日とか!?
その度ごとにプレゼントなどを選んで、買っていたらちょっとその日が来るのが億劫になってしまうかも。
そんなこんなで、私はこの日に花束を送ることで、選ぶ時間や財布の中身をクリスマスとか誕生日とかに集中できるようにシフトしました(笑)
かといって手を抜いていたのでは今回のblogを書く意味はありません。
花束をプレゼントする時って覚えてますか?(記憶にないって!?(笑))
まずお花屋さんをさがします。通勤途中や自宅の近くとか。
そしてプレゼントしたい相手を思い出して、どんな花が好みかなとか、どんな色?とかを考えます。仕事柄、花の名前を人よりは知っている私は、店員さんに「グリーンがきれいな・・・」と言いつつ、ビバーナムだとか、ハランだとか、カスミソウだとか、白とグリーンのカーネーションだとか、色々注文をつける嫌な客でした(“⌒∇⌒”) だんだん自分のアレンジよりも専門家のアレンジを見てみたいと思ってイメージや予算だけつたえて、お花屋さんのセンスに任せることにしました。
そうすると勿論、毎年違うのが出来てきて面白い。お花屋さんが自分を介して相手のことを思って、作ってくださった花束がとても興味深くみえるようになりました。お花屋さんの得意不得意があるので、ピンっとくるものもあれば(;>_<;)っというものもあります。※そんなひどいのはこれまでないですが。
皆さん、なんかしらのテーマというか考えをもって作ってくださるのがわかる花束ができたら、こちらも嬉しくなりますし、自然と笑顔になります。プレゼントする相手だけでなく、自分もほっこりするというか、楽しめている気がします。花束をもって帰る道中も、ビックリするか、目尻がさがっている相手を思ってみたり、幸せを感じます。子供の場合、おませな女の子はちょっと照れ臭そうな反応とか見てると幸せです。
花束って、買うことがすべてではありません。うちのお庭でとれた草花を適当に束ねて花瓶(ガラスのコップ)にガスっといければそれなりに、部屋のなかが華やかになります。年中耐えること無く!とはいきませんが、だからこそ季節感が感じれて普段の生活(暮らし)に潤いが生まれます。
この花束は、すこし別の用途に使われたのですが、娘が幼稚園に通っているときに仏さんに飾る御花(仏教信仰してるわけではないです)が必要とのことで、お庭からそのとき咲いているのを束ねて持っていきました。プレゼントではなくて、お供えの花ですね。昔は各家庭に仏壇があって、畑で菊などを育てて飾っていた家庭も見られたのではないですが、今となっては、「あぁそういえばお祖母ちゃんが、、、。」という記憶の断片でしかないのかもしれません。そもそも仏壇が少なくなってきてますもんね。古くからの習慣においても御花は生活に身近なものでした。仏壇は少なくなったとしても、御花を飾る、供えるとかもっと暮らしのなかにあってもいいと思います。
たくさん御花がなくてもすこしだけのお花ときれいな葉があればこんな一輪挿しがすぐに出来てしまいます。花がきれいな植物だけでなく、葉がきれいな植物もお庭にあると、オールシーズン重宝します。これはお客さんが来る前に摘んで、花器にブスッとさしたものですが、おもてなしの気持ちを一輪挿しに託しました。
花束(お花)を贈ったり、飾ったりする習慣がもっともっと暮らしのなかで当たり前であればいいなと個人的には思います。贈り物にはいろんな形があると思いますが、お花には季節感、好みの色、香り、飾るだけで複数の人に何らかの幸せを与えることができるものであり、送る側、送られる側の幸せな気持ちが顕在化する他にはないものだと思います。
私はお花屋さんではないので、お庭づくりを通して、お客様が「庭から始まる花の暮らし」に幸せを感じれるようにこれからも提案していきたいと思います。