お水やりを研究する。その1~蓮口~

Maintenanceお水やりを研究する。その1~蓮口~2020/05/12

お庭のお水やりをどのようにされてますか?

「水やり3年」と言われるほど植物へのお水やりというのは奥が深いのです。といいいますか難しいのです。私自身、毎日水やりをしますが何がベストか未だに答えがありません。感覚でやっています。

しかし、どこかで一度整理してみたいと思いまして、こうして文章にすることにしました。世の中のお庭好きの方、これから始める方のために取り組みたいと思います。学術的なレベルではなく、完全自己満足の世界ですが、何かの一助になれば幸いです。

お水やりの基本は、「乾いたら滴るほどにタップリ与える。乾かないならお水は与えない」が鉄則です。

まずは、たっぷり与えるための効率のいい道具について調べてみましょう。

お水やりに必要な道具といえば、如雨露やホースリールが頭に浮かびます。お庭にお水やりをするときに如雨露では間に合いません。今回は、、ホースリールに接続して使うガン(蓮口)に絞って調べてみたいと思います。

まずは、一般的なホースリールガンです。これは輸入品のガンですが、他にもいろいろなガンがあります。ホースリールに付属するガンは、お庭のお水やりに特化しているわけではなく、水を散水するためのものです。実は、お庭のお水やりには、その用途に特化したものがあり、それを使うほうが断然、効果的にお水やりができるということをお伝えしたいというのが趣旨になります。

まずこの一般的なガンで散水するとして水を出します。このガンは、水量の強弱を調整できるものです。とりあえずMaxで出してみると画像のように噴射されます。

このガンで早くお水やりをしたいと思えば、とりあえずはMaxにするのが心情ですよね。でも結構勢いが強いので、お庭のお花にお水をやると、お花によっては倒れてしまうことが多々あります。

そして、意外と知られていない点が、強い勢いで散水すると土の上ではあることが起こっています。

地面を勢いよく散水すれば、土が叩かれて細かい粒子が表面に浮かび上がることになります。これを繰り返していると、細かい粒子が固結して、表面が固まりやすくなります。

すると次回乾燥したときにお水やりしたときには、お水が染み込みにくくなり、表面を流れ散らばることになり効果的なお水やりになりません。

このガンで、5Lのバケツを一杯にするのにどのくらいの時間がかかるかを計ってみました。つまり、どのくらいの時間でどのくらいの水を与えることができるかがわかります。

計ってみると「17.2秒」でした。この数字は、各家庭によって水量が違うので参考の値としてください。一般的な住宅に比べてうちはやや多いので、皆様のご自宅ではこれより少ないのではないかと思います。読み替えると1分間に約17リットルお水やりができるということですね。

次に紹介するのは、「ZETTO 農業用ノズル」です。「GK37A」という品番です。写真を見てもらってもわかると思いますが、先ほどのガンより吐き出す水の勢いが柔らかいと思いませんか。そして水の出ている量も多いのがわかります。さて、5Lのバケツが何秒で一杯になるのでしょう。

計ってみると、「14.4秒」でした。読み替えると、1分間に20L のお水やりができることになります。同じ時間なのに沢山のお水やりができることになりますね。

もう一点着目したいのが、水の勢いです。強すぎる水量はデメリットを生んでしまうのは先に述べた通りです。少しでも柔らかいお水やりが、短時間でできるということが、道具によって実現できるのです。

さて、次のノズルはまた違うノズルです。「G19A」という品番のものですが、ノズルの大きさが大きくなったものです。先ほどの「GK37A」と違う点は、ノズルの大きさだけではなくて、ノズルの取り外しが出来ないので、用水を使う場合には、詰まると掃除ができないというデメリットがあるという点です。「GK37A」はノズルの穴が取り外せて掃除ができるのがメリットです。

しかしながら、水量のメリットがあるのです。

5Lのバケツを満タンにするのにかかった時間は、「11.8秒」。読み替えると1分間に25Lのお水やりができるということです。道具が違えば効率にも違いが出ることになります。一般的なガンに比べて、1分間で8Lの差が出てしまうことがわかります。

そしてもう一つは、水量の柔らかさ。「GK37A」のほうが沢山でて、柔らかい水量でお水やりができるのです。

道具でこれだけの差が出ることをまずは皆さんに知ってもらえたらと思います。

 

ZETTOノズルにはいろいろな種類があります。

一般家庭の水量にあったものを紹介したいと思います。他にも農業用としてさらに効率よくお水やりができる商品がありますが、今回は割愛しています。

今回、挙げたノズルが一般家庭では向いています。

ノズルの大きさによって、選ぶわけですがお庭など広範囲のお水やりにはノズルのヘッドは大きいものが適しています。範囲が狭くなる、例えば植木鉢などになってくると、ノズルの大きさは小さいほうが適しています。どれくらいの範囲にお水やりをするのかを前提に選んでください。

たいていの場合、お庭のお水やりをするときにホースリールを購入することになると思います。そして標準で付属するガンを使うでしょう。

しかし、道具を変えることでこの効果が得られることになるということを知っておいてください。

<まとめ>

●道具によってお水やりの効率が変わる。

●柔らかい水量でお水やりするほうが、植物にも、地面に悪影響をもたらさない。

●ゴミや藻などで詰まりやすい用水を使う場合は、ノズルが掃除できるものを選びましょう。

 

お水やりは、実は時間がかかる作業になります。故に、短時間に効率的にお水やりができるかを考えるのは大切なことです。

 

「お水やりが実は時間のかかる作業」?

 

次回は、なぜ時間がかかるかを研究してみましょう。

その記事ができたときには、リンクをはりますので、リンクがない場合は間もなくアップされますので、また覗いてみてください。