こだわりの表札(看板)のできるまで

Blogこだわりの表札(看板)のできるまで2018/04/02

先日、工事をさせていただいたお客様の看板(表札)を取り付けに行ってきました。出来上がって箱をあけた瞬間、お客様の喜ぶ顔が浮かんだ表札でした。この表札ができるまでのことについて少し書いてみたいと思います。

今回のお客様は兵庫県西脇市で美容室を営まれている方です。自宅兼サロンのエクステリアをデザインさせていただきました。そのサロンの看板をご依頼いただきました。当初、表札カタログからいくつかよさそうなものを選びました。

私たちが良く用いるカタログの一つに「オンリーワン」というカタログがあります。表札からポストなど沢山掲載がありデザイン的にも流行にのったものが多いのが特徴です。こちらから選んだのがこのシリーズでしたが、お客様の反応は、、、ピンと来ていない様子。

そこで、折角の表札でもありお店の顔でもあるので作ってはどうかと思い、お客様の好みに合うかどうか色々悩みながら字体をリストアップしました。

お店の名前は「l a k i ~ラキ~」ハワイ語で「幸運の」を意味する言葉だそうです。

このフォントはAdobe Illustratorにあるフォントを使っています。最初にピンときたのが左上で、その次が右上のものでした。2つだと選択肢が少ないので、その後も色々フォントをいろいろ眺めながらあと3つ、選び出しました。

私たちの仕事はこの選択において、お客様の希望や好みをちゃんと理解しているかが大事となります。選択肢は無数にあります。選択肢全てをお客様に選んでもらうことは苦痛でしかないので、こちらがまずは好みを理解して候補を作ることが大切です。

お客様に見てもらったところ、即答で左上でした(嬉)。さてこれを実際のものに仕立てていきますが、私が作るわけではありませんし、そんなことはできません。いつもお世話になっているガレデザインさんにお願いしました。

CO-DE GREENの看板もガレデザインさんにお願いして作っていただきました。鋳造してつくるこの仕上がりが実に味があってとても気に入っています。ですので今回もガレデザインさんにお願いしたわけです。ガレデザインさんのホームページは以下のURLからどうぞ。

http://www.garedesighn.jp/

最初のフォントは2次元の平面のものですが、これに厚みを加えて3次元のモデルを作っていただきます。最初は、文字がすべてバラバラのものにするつもりでしたが、取り付ける壁の凹凸が取り付けにネックだったので、バーを付けていただきました。これにより取り付けのピン出しが少なく、狙った位置にピン出しすることができたわけです。バーは極力目立たないほうがかっこよかったので、外壁と一緒のホワイトにしました。

そんな過程を経て出来上がったのがこの看板です。

曲線がとても綺麗というか上品です。さすがガレさま。あの平面フォントがこんなにまで美しくなるのはガレさんのセンスによるものです。看板としては小さいのですが、この辺のセンスはオーナー様のこだわりです。「さりげなく」がこの看板にとっても良く合ってていい感じです。表札の大きさも決定するのにはいくつかの大きさのサンプルを現地で見比べて決めました。

色は「コーヒーブラウン」。私は周囲の金物の色を踏まえて「ブラック」をお勧めしましたが、最終的にオーナー様が譲らずの「コーヒーブラウン」。

正解でした!

やさしい感じもありますし、サロンの中の雰囲気はブラウン系でしたので統一感もとれてよかったのではないかと思います。ここはオーナー様のGood Choiceと言わざるを得ません。

玄関の木板も木目の茶系で、合わせて見てもいい感じ。オーナー様もとても気に入っていただいたみたいで、とてもとてもよかったです。

全体工事の中の表札というものは小さいものですが、この表札に込められた思いやこだわりは、他に負けないものがあると思います。これからお越しになられるであろう沢山のお客様の目にふれて、サロンのイメージアップにもなれば、この仕事に関われたことに大変感謝です。

 

最後にサロンのご紹介を。

l a k i ~ラキ~  西脇市黒田庄町石原799-2

知る人ぞ知る隠れ家的ヘアサロン。完全個室で落ち着いた雰囲気の店内は、リラックスして過ごすことができること間違いなしです。