「お客様との出会い」
以前、施工させていただいた方の近隣の方からのご依頼でした。
「お困りごと」
新築から月日がたち、大きくなった樹木がお庭を狭く、暗く感じさせる。蚊も多くお庭へ出る機会が少なくなってきたとのことでした。アウトドアやバーベキューは家族も大好き。家の中から出入りがしやすく、おしゃれなお庭にリフォームしてほしいというご依頼でした。
限られた空間をできるだけ広く使うことができ、建物の中と外が繋がり、どの部屋からもお庭に気軽に行き来ができる機能性を持たせることをコンセプトにしています。また夜間のライトアップにより、夜のお庭の雰囲気まで楽しんでもらえるようにライトアップや素材に工夫しています。
また、既存を有効に利用して、解体費用をできるだけかけないよう配慮しています。
ダイニングの正面に位置して、もっともスペースが広くとれる場所に、意匠性をもたせた壁を作りました。凹凸が模様になったタイルは夜のライトアップにより、さらに雰囲気を良くしてくれます。ご依頼者の奥様の好みや建物の雰囲気から、上品さを表現したくて選んだこのタイルはリビエラのタイルです。
このタイルは内装用のタイルのため本来は屋外では使えません。屋外で施工するにはそれなりの工夫をしています。吸水性の高いタイルですので、屋外で吸水しにくいように配慮して施工しています。
薄暗かったお庭が見違えるように明るく、スッキリとしました。建物からの出入りもしやすいようにお庭の大部分を、床の高さに近づけています。植栽も減らしているため、蚊の出現も減っています。
緑化することが目的で、土地の条件やお客様の要望に沿っていない植栽は、どうしても上手に付き合うことができないものです。
お隣からの目線も幸い少ないことからフェンスは圧迫感を感じることのない高さにしています。できるだけ広く感じたい空間には、背の高いものはできるだけ避けたほうが良いと考えます。