無機質に寄り添う樹木の庭 ~既存ウッドデッキをリフォーム~

Works無機質に寄り添う樹木の庭 ~既存ウッドデッキをリフォーム~

兵庫県 芦屋市 岩園町 T様邸

「お客様との出会い、お困りごと」

弊社のホームページをご覧いただいてお問い合わせくださいました。

今回のご相談は、既存のウッドデッキのリフォームという内容。そして家族での活用頻度の高い中庭をもっと素敵にしたいという願いを持たれていました。

 

既存のウッドデッキは、塗装を繰り返しても、頻繁に出入りするところは色が取れてきてしまいムラがひどくなるので気になっていたご様子でした。

 

既存の植栽(シマトネリコ)も元気がなく、緑量が少ないのが気になっているとのこと。ガレージの風景を目立ちにくくするために、もっと下のほうの葉っぱを増やしたいという思いもおありの様子。

他にも、「家からの段差をなくせたらいいのに、、。」「素敵なライトアップをしてみたい。」「できるだけ広く使いたいな。」といろいろなご要望がありました。

ご夫婦ともシンプルな、無に近いスッキリしたデザインがお好みの様子でしたので、そんなガーデンリフォームプランをご用意しました。

600角の大きなタイルのみを用いて、家族だけのプライベートな空間を作りました。雰囲気を壊していたガレージも見えなくなり、お庭のムードを創り出すことができました。限られた空間の中で素材を増やさず、極シンプルに作り上げたお庭は、ご夫婦とも大変気に入ってくださいました。

今回の庭の世界観を創り出すためには、ライトアップは無くてはならないものでした。タカショーのグランドライト(埋め込み型)とウォールアップライトの組み合わせで、背景のタイル壁とシマトネリコの樹冠を印象的に照らしてくれます。お互いの照明が干渉しないように、計画、配置しています。どちらの照明も、角度が調節できるので、気に入った配光が可能になります。

気になっていた屋内と屋外の段差も、今回のリフォームで解消できています。タイルデッキを持ち上げてフロア面と近づけて、さらに床下換気のためのタイルデッキ用のグレーチングを設置しています。これで内と外がもっと繋がります。

また、ストックヤードへ行くための門扉が「いかにも門扉」であり、このままでは雰囲気を壊してしまいかねないという心配も、門扉を変えることで極力その存在を控えめにできました。タカショーのエバーアート門扉(グリッターシルバー色)を使っています。

闇が深まるにつれて浮かび上がる樹木のシルエット。無機質な空間だからこそその存在感が強調されます。これがこの庭のコンセプトでもあります。

日中の使い方は家族で青空朝食やバーべキュー、夜は家の中から眺める景色としての庭。いままでよりも一日中楽しめる庭にリフォームが出来ました。

ガレージが見えないだけで、こんなにもお庭の雰囲気が変わるのかと感じさせられると思います。

ガレージのシャッターが空くと、お庭までが丸見えになっていたこれまで。今回のリフォームでしっかりとプライバシーを守れるようにもなりました。

リフォームとは、これまでのお困り事を解消するために行います。それだけで終わるのか否かは、プランナー(デザイナー)の力量によります。私自身、まだまだ十分ではありませんが、新築からリフォームの案件を多く手掛けてまいりましたので、デザインだけで終わらず機能性にも目をむけたプランニングを心掛けています。いわゆる「機能美の追及」。これこそが私たちならではのご提案になると思っています。

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