みどりのもつ「美」が創り出すやすらぎの空間

Worksみどりのもつ「美」が創り出すやすらぎの空間

兵庫県 神戸市 N社 様

『お客様との出会い』

弊社のホームページをご覧になってお問い合わせいただきました。

『ご依頼内容(お困りごと)』

社屋の社員食堂に面した中庭の改修のご依頼でした。当初、高木が大きく育ちこの空間を覆い、影を作っているような状態が続いてたので、明るくするためにすべて伐採したそうです。その後、芝生を貼って緑を保っていたそうですが、もっと社員の皆さんがお花に接する機会を作りつつ、屋外テラスの活用を促進するために今回の改修を検討するに至ったそうです。

この空間は地下に位置し、吹き抜けになっているので屋外に面しているものの午後からの日当たりが悪く、冬季は特に日が入らない場所。そのため、これまでの植物があまり育たないというお困りごともありました。

改修にあたりご提案したコンセプトは、「みどりの持つ美が創り出すやすらぎの空間」

化粧品を企画、販売するメーカー様の美の追求をコンセプトに取り入れました。

みどりがもつ美を「曲線美」「色彩美」「木漏れ美(日)」の3つの美としてプランに取り入れています。

「曲線美」・・・自然樹形が形作る美しさと人為的に刈り込んだ生垣低木による美しさ

「色彩美」・・・四季折々の草花が持つ彩だけでなく、植物の葉色も含めた植物の持つ色の美しさ

「木漏れ美(日)」・・・既存のRC壁に移りだす樹形の影や、葉の隙間から降り注ぐ木漏れ日の美しさ

これら3つの美を植栽計画で表現しています。

カフェテリアの中から眺めた様子です。四季折々で姿を変えるお庭を眺めながら、食事をとれる贅沢な空間。

当初のプレゼンテーションが、絵にかいた餅に終わらないように日々管理をさせていただいています。

中央の壁泉の左右に、上から覆うようにヤマモミジを植えています。山中において小川のそばにはよく見られる樹木。柔らかさと鮮やかさ(紅葉)を持ち合わせた樹木です。人工的なコンクリート造形物の中にひときわ目立つ存在として選びました。

植栽範囲を横断するように大きく描く曲線は、低木の生垣とハイゴケで形作っています。この流れが、壁泉を中心に隔たれた二つの場所をつなぐ役割をしています。そして手前の良く見えるところに草花等の色どりを添えています。日陰になりやすい場所はカラーリーフを中心にして植えこんでいますが、彩の花は短命に終わるため継続的な植え替えを予定しています。しかし、植え替え範囲を有る程度限定することで無駄をできるだけなくす事にも配慮しています。また彩りは赤や紫だけでなく、葉色でも十分表現はできます。来年の春からは日陰のカラーリーフも含めてアレンジしていきます。

2枚目の画像の右側に写っている大きな木は、既存のクスノキです。当初覆いかぶさっていたクスノキを伐採した際、残った切株から萌芽して再び再生したようです。折角なので今回はこのクスノキは生かすことで残しました。切株から再生している様子も面白いです。切株の周囲はコケをはっているので雰囲気も上々だと思います。これからは大きくなりすぎないように定期的に剪定を繰り返して行くことになります。

5月ごろの植栽の様子。アジサイ、ジギタリス、ダイアンサスが植栽に色を添えてくれています。

今回の改修により、この空間に景色が生まれました。これまで孤独であった壁泉もこの空間に適度な湿度を与えてくれ、周囲の樹木にも優しい効果を与えてくれるでしょう。これから社員の皆様にとってお昼の休憩のときにぼんやり眺めてもらえる景色を作り続けいていきたいと思います。仕事の合間、ひとときの休息と気分転換にしていただければ、この上ない喜びになりそうでこれからが楽しみです。

グリーン主体の植栽の様子。グリーンだけでもいろんなグリーンがあって、とても落ち着いた植栽になりました。

こちらは春先の色のある時期。。ルピナス、ストック、ガーデンシクラメン、日差しの入り方が幻想的な景色をもたらしてくれました。

クリスマスやお正月といった季節のイベントの際には、植栽にも工夫を凝らしています。飾りつけしてみたり、植栽を行事にちなんだ葉ボタンにしてみたり。

植栽の色どりって本当にいろいろあります。違いを際立たせるように植栽することで、植栽としてまとまるように思います。植物の個性に着目して植えてあげることは大切なことです。

 

時にはこんな寄せ植えをお届けすることもあります。

通常の寄せ植えよりは、花材を沢山盛り込んでいます。根っこがついているので、咲き続けているうちは観賞期間はそこそこ長いのです。

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