Works ― 施工事例

兵庫県 西宮市 苦楽園 O様邸

金属製のデザインパネルが存在感を高める門まわりリフォーム

「お客様との出会い」

弊社ホームページをご覧になられてお問い合わせいただきました。ご新築当初、あまり門回りの提案がなく、仕様もほぼ決まっていたということで、ご自身の希望が叶えられなかったということで今回のリフォームのご依頼をいただきました。

「ご要望」

簡素な門回りのデザインをおしゃれに変えてほしいという強い願いをお持ちでした。またガレージの芝生によって車のなかに芝生の葉が入り込み、常々ストレスになっていたとのことで撤去したいというお困り事もありました。

  1. 「ご提案」

インパクトのある大型の門柱をご提案するには、少々小さなスペースに門回りが作られていたので、窮屈な印象にならないように通風があり透過性のある素材を検討しました。当初の門柱の大きさはそのままに、金属製のパネルと合体させることでインパクトのある門回りに仕上がっています。

ブロックで重々しい壁を造ると、植栽スペースは取れなくなる上、手の入らない隙間を作ってしまうことでお手入れも苦労します。意匠性だけでなく機能的でもあるデザインにしています。

これまでのイメージは一新され、どこにもないオリジナルのファサードが出来上がりました。また緑量を減らすことなく、樹形にもこだわった植栽を添えることでこの門回りは完成されます。構造物だけではやはり限界があり、植栽により見栄えもよくなり、癒される門回りを造り出すことができます。

植栽は平面に高さを与えてくれます。それもブロックだけでは実現できないような高さや、広がりを実現できるところに植栽の魅力があり、見る人の目を魅了してくれます。ライトアップは贅沢かもしれませんが、たとえ葉がおちた冬場でも、樹形が綺麗であれば、漆黒に浮かび上がるその姿は造形的で美しいシルエットを見せてくれます。

この金属パネルはロートアルミ製の特注品。複雑に絡み合うデザインをお施主さまも大変気に入っていただけました。パネルは1枚ではなく厚みを持たせた奥行き感のあるものになっています。これにアイアン製のフレームをあしらって造り上げました。ライトアップによってより印象的に見えるデザインです。

インターホンのカバーまでオリジナルで製作しています。はじめてでしたが、インターホンカバーの隅にロゴマークも添えさせていただきました。せっかくデザインした門回りでも、樹脂のインターホンが丸見えよりはずっとすっきりまとまります。

ガレージまわりは芝生のガレージ。緑がおおい素敵なガレージでしたが、芝生の枯れ葉が車内に一杯になってしまうそうで困っておられました。緑きれいなガレージも街並みにおいては勿論素敵ですが、掃除しても掃除しても、汚れてしまうのはストレスになってしまいます。お住まいの方にあった植栽の用いられ方を検討することも大切です。

当初、植栽されたシラカシ。建物際に植えられています。今はまだ綺麗と見てとれるかもしれませんが、このまま生長を続ければ繰り返される剪定は外壁に当たらないように無理に剪定され、樹形は全く違う印象になり、外壁は緑色に汚れていくことも考えられます。またガレージの奥行きを狭めることになりストレスになることが想定できたので、今回のリフォームで撤去しました。できるだけ緑を添えるために、扱い易いアオダモと日陰にめっぽう強く葉がきれいなサルココッカを植栽しました。

今回の分譲地は、街並みを美しくみせることを考慮した「統一外構」でした。素材をできるだけ統一しデザインも同じようにすることでまとまりを出す手法です。

同時に、緑豊かな暮らしを叶える目的で行う「緑化」についても、決められた本数、量を植えましょうというルールのもと建築時に決められてしまいます。

果たしてこのルールって正しいのでしょうか?

私は以前、某ハウスメーカーのエクステリア担当として働いていました。当時も同じような考えで計画された分譲地を担当していました。好みでないデザインや、使いにくい機能性のエクステリアを、また日常のライフスタイルにはかなり荷が重い植栽量を管理しなくてはいけないというストレスも、お住まいの人には結構なストレスになっていたように思います。

当時と変わらず今回のお客様も同様なお困りを考えると、統一外構や緑化率の考えが、美しい街並みや住みやすい街を創っていくにはまだ一工夫必要に思えます。

また植物は正直です。管理されなければそれなりの育ち方とします。枯れたり、繁茂したり。

守らねばならないルールに従い、敷地に詰め込められた植栽は、美しい街並みや癒しを与える緑の暮らしを作ることは難しそうです。

緑化は必要だと思いますが、その内容は住む人の能力や理解を得たプランである必要があり、それは千差万別であるものです。

何が必要かと考えれば、それは私たちのようなプランナーがしっかりとした提案ができなければならないということになります。また都市計画側の人材にも緑に対する、人の暮らしに対する理解のある人材が必要なんだと思います。

海外の美しい街並み、地域で得られる素材で統一された街並みは一朝一夕でできるものではありません。

京都や奈良のような古都の美しい街並みを、他の場所につくることが正しいとも思えませんし、より良くしようとするとコストもかかってしまいがちな現在の事情を考えると、何でもかんでも自然素材を投入することも現実的ではありません。

まずは、日本人の国民性を理解しながら、人に癒しを与える緑の力を、無理なく前向きに付き合える付き合い方で提案していくことが必要ではないかと思います。

これって結構難しいことだと。。。。私自身もこれからさらに掘り下げて考えていきたい内容だと言えます。

 

 

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