ロートアイアンのメーカー ナルディックさんを訪ねて。

Blogロートアイアンのメーカー ナルディックさんを訪ねて。2019/06/03

滋賀県にあるロートアイアンのメーカー、ナルディックさんへ見学に行きました。これまで表札や門扉などを製作いただいていましたが、実際に製作現場にお邪魔するのは初めてで、興味津々で工場内を散策しました。いきなり、鉄、鉄、鉄!どことなく見慣れた風景。CO-DE GREENの会社も母体は鉄工所なので、当然見たことある風景。なのですが、、、違いがありありで、工場内が整理整頓されているところでしょうか。あと規模ももちろん違います。さてどんな発見があるかたのしみです。

いきなり見たのは、弊社でも作ってもらったことのある表札とインターホンカバーの一体型商品。常々、これらの塗装についてとても興味がありました。ロートアイアンには艶消しの塗装のほか、古美仕上げという擦れた色合いが代表的にあります。金古美、銀古美、青銅古美。どれもアンティークな風合いを塗装の技術で再現するのですが、これがどうやって塗装されているのかは知りませんでした。ここにあるということは、、、顔をあげてみると。

当然のように作業中でした。刷毛で金色の塗装をすべて手作業で表現されています。このあたりは機械ではできないのでしょう。おじさんが刷毛をもって微妙な強弱でもって色を付けています。シンナーのにおいがすごいので、長時間いるとくらくらしそうですが、おじさんはマスクをして平気そう。こうやって塗装されていたのかと感心してみていました。スプレーか何かで吹き付けている工程を想像していましたが、アナログでしたね。どの時代もやはり機械ではできないことがあるんですね。

いろいろ見ていると表札がずらりと並んでいます。エクステリアで表札は家を特定する重要な要素です。アイアンで造られた表札は少々お値段はしますが、一生ものなのでお隣さんとは違うものをつけたいと思いませんか。壁から少し浮かして取り付けるタイプがアイアン製には多いですが、とてもおしゃれです。

見て回るうちに、いろんなパーツを見つけることができます。普段は出来上がったものしか見ることができませんので、その一部分をみたりすると、なかなか興味深いものです。これが合わさってこうなるのかと想像を膨らませます。足り前ですが一つ一つを組み合わせて出来上がっていくんですね。

鉄を加工して作るのですがこれが加工機械です。曲げたりねじったりと機械でやるそうです。こういった機械がないとなかなか手作業ですべてをするのは大変だと思います。昔はこんなのがなかったので手作業でやってたんでしょうか。ますます興味が深まります。

この機械がねじる機械だそうです。面白い。結構なお値段なんだとか。そらそうですよね。このような機械は国内生産はないらしく海外からの輸入になるのだとか。

ねじってできるのが、ロートアイアンではおなじみのバスケットの飾り。このバスケットはあらかじめねじった部材を一本一本束ねて作ることもあるそうですが、一本の鋼材に縦に切り目をいれてねじって縮めるとできたりもするそうです。すごい。

作業場の風景とは、写真の撮影のし甲斐があります。いろんな道具とか、職人さんが真剣に作業している様子とか、みてて飽きないというかじっと眺めていたくなります。

これはアイアン製の門柱ですね。フラットバーを組みあわせて溶接して繋いでいきます。まだ塗装する前の黒皮をまとった鉄の表情です。

でたー!超大型巨人!?ではなくて門扉。でかい。こんなのが設置される御家は宮殿でしょうね。

次に見えてきたのは、レーザーで加工する機械です。●●千万する機械だとか。。これで鉄板を切り抜いて表札などを作ったりするそうです。

ものすごく鋭くとがったところもあり、レーザーの切れ味を感じます。一枚の鉄板から文字が出来上がるんですね。面白い。

場所が変わって展示スペースにあったアイアンワーク。面白いこれまた。ねじったりつなげたりしてできたドラゴン!?男性ならなぜか言いようもないムズムズ感出ません?かっこいいですよね。

最後に、このフェンスはコールテン鋼という材料で作られたものだそうです。コールテン鋼は鉄の一種ですが錆が発生して以降は腐食が止まるそうです。錆で素地を守るような感じですね。すごいですね。面白いですね。。塗装しないでいい材料です。この錆の風合いが好きな人にはたまらないのですが、興味がないひとにはただの錆でしかない(笑)。私はとても興味がありかっこよく見えます。鉄の不思議を全身にまとったフェンス。値打ちアリですね。

今回の視察はナルディックさんのご厚意で実現しました。本当にありがとうございました。大変いい勉強になります。ロートアイアンは普通のフェンス、門扉からすると大変高価なものです。当然費用がかかります。でもかけた費用分の値打ちがあるものです。工業製品ではあるのですが、永遠と続いていく価値を感じます。こういったアイテムをご自宅のエクステリアに取り入れてみてはいかがでしょうか?シンプルモダンなデザインでも製作は可能ですので、ご興味がございましたらご相談お待ちしております。ナルディックの辻さん、ありがとうございました!