blog

2018
2/23

お庭のリフォームを機にベンチはいかがです?~ベンチについて考えてみる~

お庭にベンチって!?

公園じゃないんだからという意見があったりなかったり。ひと昔前のお庭は、家の中や縁側から眺めるために石を組んで水を流して滝のようにしたり、松や槇などをうえて景色を作るものが多いです。しかし最近のお庭は生活空間の一部を庭に求めることで、暮らしをより豊かにしたいという要望により造られることが殆どです。お茶をしたり、本を読んだり、水遊びしたり、日向ぼっこしたり、バーベキュー他食事をしたりと、より活用される空間となっています。

そのような多様なシーンにおいて実は共通しているある行動を伴います。それは「座る」ということです。

簡易な椅子を室内から持ち出しても勿論いいと思いますが、備え付けのものがあればわざわざ出すこともありません。いつでも座ることができるそんなベンチがお庭にあったら、、、、ということでそんな「ベンチ」について考えてみましょう。

ベンチといっても素材も色々あります。まずは「木」から。ベンチの素材として「木」は温度変化も少なく、どことなく柔らかさも感じることができる素敵な素材です。ただ、メンテナンスとして定期的に塗装をしなくてはいけないというデメリットもあります。

最近では、ハードウッド(アイアンウッド)と呼ばれる、比重が高く水に沈むくらい重く固い木材があり、2枚の写真はそのハードウッドの中のイペ材を使って造っています。ハードウッドは無塗装でも20年近く問題なく使えると言われています。また白蟻などの被害もほとんどないという優れた素材。施工した当初は画像のように明るい色ですが、数年でシルバーグレーに退色します。この色が好きな方にはたまらない色です。。その違いを見てみると。

こんな感じに退色します。

塗装しなくても良いハードウッドですが、その退色したいろを好まない場合は、塗装することもできます。

しかしながら塗装すると少しムラが出てやすいので、本来の無塗装を楽しむほうが個人的にはお勧めしたいです。比重が高くしっかり詰まった材料なので、塗料がしみ込みにくく比較的塗装が難しいと思います。

続いて「木樹脂」といわれ最近のウッドデッキではメジャー素材を紹介します。この素材には実際の木粉が混ざった層が表層に付着しており、木の薫りがするほどです。

木樹脂の最大のメリットはローメンテナンスで木の柔らかさを得ることができることですが、樹脂なので夏場の炎天下、直射日光下では、熱いと思ってしまうくらい温度が上がってしまいます。ただ、塗装をしなくてよいというメリットは多くの人に好まれています。当初の色落ちがすこしありますが、以後ほとんど色褪せがないとメーカーも表示しています。

プランナーとして少し気になるのは、キズが付きやすく、修正しにくい点にあります。頻繁に使っている場合、やはりキズがついてしまう点は否めません。各メーカーのメンテナンス方法に目の細かいサンドペーパーでキズが消えるという説明をしていますが、頻繁についてしまうキズにたいして、その都度ペーパーを書けるというメンテナンスはひょっとすると、天然木に塗装するより手間がかかってしまうかもしれません。

また北側の日当たりが悪く湿度が高い場所では、黒い点のカビがつきやすい事例もあります。

次にタイルで作ったベンチを紹介します。

先の天然木や人工木とちがってメンテナンス性には最も優れるのがタイルです。最近のプリント技術は高く、石のような、木のような様々なタイルがあります。座り心地はタイルであれば固く冷ややかなので決して良いとは言えませんが、お洒落感は高いですね。ベンチをベンチとして見せるのか、花壇の一部として添景物として見せるのかというデザインの仕方で存在価値は変わります。照明も取り入れてみたりすることもできます。汚れにキズにも強いので長く安心して活用できるのはタイルだと言えます。

さて次は石のベンチを紹介しましょう。

画像のようなベンチはベンチに見えないですが、ベンチとして使えるようにデザインすることで機能性を備えたデザインとなります。その時は座りやすい高さ、座面の広さ等使用シーンをイメージしながら考えます。

石のベンチもタイルと一緒で耐久性やメンテナンスには優れています。多少汚れても石の経年変化と相まってそれほど嫌な印象はないものです。石の特性を生かして、景色の一つになりやすい素材です。石の種類によっては汚れが付きやすいものがあります。石はタイルと違って水を含みますので汚れも一緒に吸着しやすいというデメリットもあります。ただ、雨に濡れた後の石の色には何とも言えない奥ゆかしさがあるので魅せられてしまうわけです。石には石の良さがあります。石はお庭においては結構な存在感を放ってくれます。

最後に素材ではなくて機能性に着目したベンチを紹介します。

画像の例は、サンルームやリビングからの階段です。しかし、考え方によっては腰を掛けるベンチにも使えるわけです。ちょっと腰を掛けるには段差が必要です。階段の段差を腰を掛ける段差と考えればこれもベンチといえます。段数がすくなければ少し高くても十分に階段としての機能に支障はありませんので、腰を掛ける高さと階段としての高さのバランスを考えてデザインします。この時は座面になる部分はできるだけ広く取るほうがいいと思います。

最後の機能的ベンチを紹介します。

これも勝手口からの階段のステップですが、ベンチにもなり、階段にもなり、小物収納にも使える優れもののベンチです。ここまでの機能性を持たせるとすると加工がしやすい「木」でないとできません。見た目にも綺麗だけでなく、機能性を持たせることもデザインであるので、その点に意識をおきながら日頃から精進しています。

このベンチは、CO-DE GREENのモデルガーデンにあるものです。座りやすい木のベンチであり、ベンチの下の石積みは見栄えとと機能性を両立したデザインにしています。大人が座る脚の置き場所と小さな子供の届く脚の位置は違ってきます。この両方を満たすようにデザインしました。

ベンチといっても色々特徴を備えていることがわかっていただけたのではないでしょうか。

敷地が狭い場合、出来るだけ広く使いたい場合はベンチを備えると狭くなってしまうので、必要な時に簡易の椅子を用意するほうがいいと思います。CO-DE GREENではお客様のライフスタイルに応じたデザインの提案を心掛けています。

ホームへ